寒色系の色の話 紫色

 紫の波長の外側には、目に見えない紫外線があります。紫外線は、殺菌作用があり、お肌に有害な影響を与えることはよく知られています。同時に、地球に生命が誕生する上で、太陽の強い紫外線は不可欠でした。虹の7色の中で一番波長が短く、エネルギーを持っているのが紫です。

 そういう意味で、紫外線に近い紫色の波長は、創造と喪失、両方のエネルギーを持っていると言えます。人間を超えたエネルギーを持つということから、紫は一般の人の上に立つ人をあらわす色でもありました。

 大昔の日本では、聖徳太子が決めた冠位十二階。その一番上の位の色は紫。『源氏物語』で知られる紫式部、物語に登場する紫の上、いずれも位の高い立場の人でした。このように紫は、高貴さを象徴する色として使われていたのです。

紫色の持つポジティブな面

 地球上の生命の誕生を促した紫外線に近い紫色。生命に致命的なダメージを与える可能性を持つ紫外線に近い紫色。この波長が持つエネルギーは、一般的な人間や、考え方にとらわれないということを意味しています。

 一般的な常識や固定概念を嫌い、自分らしさや個性を重視する時。自分の信念にもとづいて行動したい時。物欲よりも、自分を高めたいという気持ちが強い時。そんな時に惹かれるのが紫という色です。

 自分を高める、人にはないものを求めるという点では、芸術や絵画などに関心がある場合にも紫という色に惹かれることがあります。感性豊かで、直観や想像力が高まっている時の色でもあります。自尊心が高まっていて、なにかしら社会に貢献したくなっているかもしれません。

紫色の持つネガティブな面

 紫という色に惹かれる時、個性を追い求めるために、周囲に理解されにくく、孤立感を感じることが多いと言われます。人を信頼することができず、不信感が高まっていることもあるでしょう。

 そのため、思ったことを行動に移すことができなかったり、一人で考えすぎたりもします。

 大切なもの、大切な人、人生で追い求めて来た目標。そうしたものを失った時に惹かれるのが紫という色だったりします。喪失感が強いほど、紫という色に惹かれます。

 日常の生活から離れ、一般的な考え方をしたくないという気持ちが生まれている可能性があります。ですから、

 気持ちが前向きであれば、紫のポジティブな面を意識して行動する。弱気になっている時は紫のネガティブな面を意識して仕切り直ししてみる。そんな考え方をしてみてはいかがでしょうか。

さてさて。この色が好きなあなたに当てはまることはありましたか?

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