色でわかるあなたの心の状態 気づかないあなたの長所

自分に対する評価が低い原因はあなたの性格以外のところにあるかもしれません

 自分に対する評価が低いと自分に気づく機会も少なくなります。「自分て、だめな人間だな」とか「自分には価値がないんじゃないかな」と考えている人って、実はやさしくて思いやりのある人が圧倒的に多いと思うのです。

 性格がいい人が、自分のことを正しく評価できない場合。あなた自身に原因があるとは限らないんです。

 「ありがとう」って言ってもらえると嬉しい気持ちになります。けれど、思いやりを受け取っても当然と思っている人いませんか?

 そう聞かれて具体的な人物を何人か思い浮かべたとすれば、それは要注意です。感謝の言葉を口にできない人と一緒にいると、段々あなた自身の自己評価とか自尊感情は下がっていきます。

 「感謝してもらおうと思ってやってるわけじゃないんだけど・・・」と思っていても、それが長く続くと「なんのためにこんなのとしてるんだろう」という気持ちになりませんか?

 実は「ありがとう」を言葉にする人って少ないんです。あなたが自分に自信がない時、その原因はあなた自身にあるとは限りません。好意を受け取って当然と思っている人との関わりが原因となっていることがあるんです。

 「自分は認められていない」のではなく「自分のことを認めるスキルが身に付いていない人が多い」というのが本当のところかもしれませんよ。

 こんなふうに、自分の価値を見失っている時、色が救いの手を差し伸べてくれることがあります。

好きな色 気になる色

 好きな色は何ですか? 自分が好きで、普段身に着けるものや部屋に置くものの色は、あなたが、もともと持っている性質や性格を反映していることが多いはずです。

 「好きな色」は、普段から自分が好んで身に着けている色や、部屋に置いてある物で、比較的多い色と考えてみて下さい。これはあなたの持つ性格や考え方、行動などの魅力にかかわる色です。

 好きな色で自分の魅力がわかる・・・そんなことってあるのかな。そう考える方もいらっしゃると思います。「波長は人の心に影響を与える」で述べたように、色は音と同様に、人の心理に少なからず影響を与えていることがわかっています。

 好きな色は、身の回りにあることが多いため、色の波長が知らないうちにあなたに影響を与えている場合があるわけです。 

 では、あなたの気になる色は何ですか? と聞かれた場合、どのように考えるでしょうか。気になる色・・・たとえば、散歩していて、何度も目に入ってくる色ってありませんか? 道ばたに咲く花とか、看板などを見て、「あ、またこの色」と感じる時の色。それが気になる色ということです。

 気分転換で好きな色以外に選ぶ色、部屋に新しく取り入れた色。生活していて、何度も目に飛び込んでくる色です。気になる色は、無意識に選んでいることがあるので、自分で意識することが必要です。気になる色は、あなたが現在抱えている問題や悩み突き当たった壁心の変化を教えてくれます。

 普段はあまり感じないかもしれませんが、気になる色があるということは、あなたの生活や気持ち、環境に何かしらの変化があることを示しています。何度も目に飛び込んでくる色を意識することで、今かかえている問題やその解決方法がわかることがあります。

 たとえば7つの色を目の前に置いて、最初に選ぶのが好きな色。2番目に選ぶのが気になる色だったりします。自分でどの色が気になるのかわからない場合、色の付いたカードを使うとわかることがあります。

 こうしたことは色彩心理を多少なりとも学んでわかることです。このブログを参考にして、自分の価値に気づいていただけると嬉しいです。

 どの色にどんな意味があるのかは、それぞれの色の説明で触れていきます。その前に、色の持つポジティブな面と、ネガティブな面について考えてみます。

色のポジティブな面

 好きな色を身につける場合、「好き」という気持ちの奥に、その色を身に着ける意味が潜んでいます。

 最近では少なくなった日本の習慣として、還暦の「赤いちゃんちゃんこ」というのがあります。かつての日本社会は60歳(還暦)が定年退職の年齢。退職しても元気に過ごしてほしいという願いを込めて、還暦を迎えた家族に赤いちゃんちゃんこをプレゼントするという習慣がありました。

 赤は虹の7色の中で一番波長が長い色。長い波長であなたの心と身体を暖かく、熱く包み込む色です。血液の色が赤で、人間の生命を支える色です。赤が好きなあなたは、行動的で人の先頭に立つ資質を持っているかもしれません。また、普段からそういう立場に立つ必要があったり、そうなりたいと願っているかもしれません。

 色を選ぶには、それなりの理由がある。色はあなたの心のあり方を無意識に語っていることがあるんです。

色のネガティブな面

 色にはネガティブな面もあります。

 白で思い浮かぶのは花嫁衣裳。最近はピンクや赤のウエディングドレスなども好まれるようですが、ネットで画像を検索してみても、圧倒的に白が多いです。白は、何にも何にも染められていない純粋さ、上品さ、神聖さをイメージさせます。

 真っ白なキャンバスには、どの色を乗せてもぶつからない。どの色も映える。白には何でも受け入れるというイメージがあります。

 ところが、白は何にも染められていない純粋さを持つからこそ、影響を受けやすいという面も持っています。人の影響を受けやすく、

 自分がないと感じる時にも、白が気になるということがあります。白が気になるあなたの心の奥底には、そういうストレスが隠れているのかもしれません。

表裏一体 ポジティブな面とネガティブな面

 色の持つポジティブさとネガティブさ。これは一言で表現すれば「適度か過度か」ということになります。これは色の明るさや鮮やかさなどとも関係があります。

 後ほど触れますが、紫には創造と喪失、両方の意味があります。

 地球に生命が誕生したのは、紫外線のおかげだという説があります。地球上にあった窒素や二酸化炭素が、紫外線や火山の活動などの強大なエネルギーによって、生命の素となる有機物が作られた。こうしたことから、紫にはそうした創造のエネルギーが宿っていると考えられます。

 しかし、紫外線は破壊や喪失のエネルギーでもあります。地球を取り巻く空気の層があるからこそ、紫外線はシミの原因と言われる程度で済んでいますが、空気の層がなくなれば、地球上の生物は生きていくことができません。

 そうしたわけで、強い喪失感に打ちひしがれている時、紫を選ぶ人が多いとも言われます。映画監督の伊丹十三氏がなくなり、の火葬の後、別荘前で記者のインタビューに応える宮本信子さんの写真があります。

 濃い紫をお召しだったことが、彼女の喪失感の強さを示していると説明している方がおられます。

色ネガティブな面は癒しを求めている時気になる

 喪失感がある時。大切な人を亡くす時だけではありません。孤立していると感じる、周囲に理解されていないと思う、現実から逃げたい。そんな時に紫に惹かれる人が多いそうです。喪失感が強い時は、自分自身の気持ちを自分で知りたいと思う時。自分の内面に目を向けたい時です。

 紫には、高い精神性を求めるというポジティブな意味があります。喪失感が強い時に、少し上の方から自分を冷静に、客観的に見たいという気持ちが働いています。ですから、紫に気になるということは、苦しい自分をなんとかしたいという気持ちのあらわれでもあるということです。

 このように気になる色のネガティブな面を気持ちが受け止めているということは、そこから脱出したいということを意味しています。脱出するための手助けも色がしてくれいます。さて、色彩心理の説明はこの程度で切り上げて、次の記事からは具体的な色の話を進めて参ります。そこに、今抱えている問題や悩みを解決する糸口が隠れているかもしれませんよ。続けてご覧下さい。

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