緑色を境に、より波長の短い色が寒色系の色です。暖色系が人の身体全体に影響を与えたり、人との関係に影響を与えます。これに対して、波長の短い寒色系は、人の心や内面に影響を与えます。
青で思い浮かべるのは、雲一つない青空、波一つない海。広大さ、穏やかさ。青は後退色と言われ、青系の部屋は奥行きがあり、広く見えるとか。そのため落ち着いた雰囲気でいられるため、時間の流れを早く感じるそうです。寒色系の色の部屋は気持ちが落ち着くため、長い時間いても大丈夫とか。
気持ちを落ち着かせることから、青という色は記憶力を高める作用があるとも言われます。青いペンでノートを作ると、記憶に残りやすいとか。高校生の制服には、比較的青が多く取り入れられています。勉強ができるようになるという意味があるのかもしれません。
同様に、冷静で公正なイメージを与えるため、警察官の制服も青系が取り入れられています。
青は海や空をイメージさせますが、深く海に沈むほど、圧迫感があり、空に近づくほど空気が薄くなって息苦しさも感じます。
こうした青という色が持つイメージは、人の心に同じように作用します。
世界で最も好まれる色は青と言われます。青という色は、セロトニンという脳内物質の分泌を促します。セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれ、ストレスを減らす働きをしています。十分な睡眠がメンタルの維持に不可欠であると言われます。
睡眠にはセロトニンが必要で、しっかりと寝ることが精神の安定に重要と言われます。人間の脳は、もともと幸せになりたいという本能があって、そのために青という色を無意識に求めているのかもしれません。
青の持つポジティブな側面
波のない海のような穏やかさ、クールで冷静。平和的なコミュニケーションを望むようです。誠実さや堅実さ、信頼といった印象を与える色でもあります。
冷静さは理論的、客観的に物事を考えることにつながります。きちんと説明できるので、交渉などもうまく進めることができ、信頼が厚いという印象を与えます。
青の持つネガティブな側面
「ブルー」というのは「憂うつ」という意味があります。青空が見えない時、つまり、天気が曇っていて気圧が低い時、「憂うつ」な気持ちになる人が増えています。気圧性の自律神経失調症とか気象病などと呼ばれています。
海は深いほど圧迫感があり、空は高いほど息苦しい。海や空のような大きな存在から受ける圧迫感やストレス。青という色には、そうした気持ちを反映することが多いようです。親、パートナー、上司などから受ける圧力に、気持ちがすさんでいる時にも気になる色です。気持ちが不安定になったり、周囲に本音を語れないほど頑固になっていることもあるでしょう。
一人で抱え込みやすいのも青が好きな人の特徴なのかもしれません。
さてさて。この色が好きなあなたに当てはまることはありましたか?
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