ウィスキーの分類方法にはいろいろあります。最近はスコッチだけでなく、スペイン、フランスなどのウィスキーも出回り、入手可能になって来ました。この記事では、その分類方法について簡単にまとめたいと思います。
ウィスキーを分類する際には、いくつかの主要な項目があります。以下にウィスキーを分類する際に一般的に使用される項目を紹介します。
1. 産地(原産国)
- ウィスキーは、その産地によって独特の特徴を持ちます。主な産地は以下の通りです。
- スコッチウィスキー(スコットランド)
- アイリッシュウィスキー(アイルランド)
- アメリカンウィスキー(アメリカ:バーボン、テネシーウィスキーなど)
- カナディアンウィスキー(カナダ)
- ジャパニーズウィスキー(日本)
2. 原料
- ウィスキーは使用する原料によって風味が異なります。主な原料の種類は次の通りです。
- モルトウィスキー:大麦麦芽(モルト)のみを使用
- グレーンウィスキー:トウモロコシや小麦など、その他の穀物を使用
- ブレンデッドウィスキー:モルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドしたもの
3. 製法
- ウィスキーは製法によっても分類されます。製法の違いはウィスキーの風味や個性に大きな影響を与えます。
- シングルモルトウィスキー:1つの蒸留所で生産されたモルトウィスキー
- シングルグレーンウィスキー:1つの蒸留所で生産されたグレーンウィスキー
- ブレンデッドモルトウィスキー:複数の蒸留所のモルトウィスキーをブレンド
- ブレンデッドグレーンウィスキー:複数の蒸留所のグレーンウィスキーをブレンド
- ブレンデッドウィスキー:モルトとグレーンの両方をブレンド
4. 熟成年数
- ウィスキーは熟成期間によって風味が異なり、一般的に長く熟成されるほど深い味わいになります。ラベルには「12年」「18年」などの年数が記載されています。
5. アルコール度数
- 一般的なウィスキーのアルコール度数は40~50%程度ですが、バーボンや他の種類ではそれを上回るものも存在します。度数が高いものは「カスクストレングス」と呼ばれ、樽詰めのままの高いアルコール度数を維持しています。
6. 風味・香りの特徴
- ウィスキーの味わいや香りも分類のポイントとなります。一般的に、以下のようなフレーバーが挙げられます。
- フルーティー
- スモーキー
- スパイシー
- バニラ
- ハチミツ
7. カラー(色合い)
- ウィスキーの色は熟成期間や使用する樽の種類により異なり、淡いゴールドから深い琥珀色まで様々です。熟成に使用される樽の材質や前に貯蔵されていた液体(シェリー、ワインなど)によっても色合いが変わります。
8. 蒸留所
- どの蒸留所で作られたかもウィスキーの特徴を知る上で重要なポイントです。蒸留所ごとに異なる製造方法やこだわりがあり、それがウィスキーの個性に反映されます。
9. 樽の種類
- 熟成に使用する樽はウィスキーの風味に大きな影響を与えます。主に以下の種類があります。
- バーボン樽
- シェリー樽
- ワイン樽
これらの分類項目を理解することで、ウィスキー選びや味わい方がより深くなります。
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