暖色系の色の話 黄色

 太陽の光は何色に見えますか? 太陽の光に含まれる波長を分析すると、黄色に近い色の波長が最も多いそうです。そのため、太陽は何色に見えるかと聞かれると「黄色」と答える人が多いとか。人間の目と脳は、太陽と言えば黄色をイメージするということになります。

 人間は昼間、晴れていれば太陽の光を常に目に感じながら生活をします。ですから、人間の目は、黄色に対して瞬時に反応するようになっています。交通標識など、目立つことが必要な物は、黄色で表示されていることが多いのはそのためです。

 山吹色という色をご存じですか? 黄色に近い色ですが、やや赤の色に近い波長だそうです。山吹色は、かつてお金を連想する色でした。江戸時代の大判小判の色です。つまり金色。正確には、金色は黄色よりもオレンジ色に近い波長を持っています。あとで触れますが、オレンジ色はコミュニケーションカラー。人と結びつく気持ちをあらわす色です。

 金色の波長がオレンジ色に近いのは、経済活動で人と人を結びつけるという意味を持っているのかもしれません。

 黄色は金色に近い波長を持っているため、黄色を身に着けるとお金が入ってくると言われるのもわかる気がしますね。お金に目がくらみやすいのは、人間の目が黄色に反応しやすいことと関係があるのでしょうか。

 実際、黄色の波長は、左脳に刺激を与えると言われます。左脳は、ことば、計算能力、論理的思考を担当する脳ですから、黄色に惹かれる場合、頭の回転が速くなっていることが多いです。頭の回転が速い人は、ビジネスチャンスをうまくつかむ機会が多いでしょうし、そうした意味で黄色がお金と結びついているという話も納得がいきます。

 黄色は太陽の色。太陽は他の惑星に影響を受けることなく、自らエネルギーを解放します。黄色に惹かれるあなたは、独立心が強く、自分の思ったこと、考えたことを堂々と伝えるところはありませんか? 自分らしい生き方を求め、それを実現するために、あれこれと計画を進め実現していく。そうした面を強く持っているかもしれません。

 そのため、子どものような無邪気さや天真爛漫な印象を与えることもあります。

 半面、思考力や計算力が高いことが、計算高い人間であるという印象を与えてしまうかもしれません。どんどんと発想を広げてしまい、周囲の人から浮いてしまったり、独自の考えや個性的な発想がもとで、自己中心的と思われ孤独を感じることも。

黄色の持つポジティブな面

 黄色が気になるあなたは、頭の回転が速く、論理的に物事を考えたり、分析能力や計画性にすぐれるという一面があるのではないでしょうか。

太陽のように明るく陽気。ユーモアのセンスも持ち合わせている。子どものような無邪気さで、周囲をなごませる行動が多いかもしれません。そのため、無邪気で楽天的。明るく陽気な印象を与えます。

黄色の持つネガティブな面

 無邪気さは、「世間知らず」とか、「空気が読めない」という印象につながることがあります。学ぶことにも積極的で、どんどんと新しいことを考えていくので、周囲がそれに追いつけず、孤独を感じることもあるでしょう。

 本人がそう思っていなくても、「計算高い」「なにか魂胆があるのではないか」と思われたり、独自の考えを持つことから、話し合いが論争になってしまったり。その中で使った言葉が、皮肉っぽく伝わったりすると、さらに人間関係が難しくなります。

 神経が細やかな分、こうした状況に置かれると、精神的に混乱してしまうこともあるようです。

 黄色の補色は紫色です。紫色は喪失感をイメージさせる色。黄色が持つ孤独さと、表裏一体というわけです。紫色が喪失感をイメージさせ、物欲よりも精神的な面での充実を求めるのに対し、黄色は物欲が強くなっている時にも気になる色だそうです。

 さてさて。この色が好きなあなたに当てはまることはありましたか?

関連リンク
色でわかるあなたの心の状態 気づかないあなたの長所
色のポジティブな面・ネガティブな面

コメント

タイトルとURLをコピーしました